近年、福岡でも広がりをみせる性感染症、早期発見が重要です。まずは、福岡の医療機関で受けられるクラミジア検査についてご紹介します。クラミジア原因や検査のプロセスや予防の方法についても詳しく解説します。早期に検査を受けることは、あなたの健康と将来にかかわる大切な一歩になるでしょう。
1.クラミジアとは、原因と特徴
クラミジアは、クラミジア・トラコマチスという細菌が原因となる性感染症の一種です。性行為を介して感染し、男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎を引き起こします。また、咽頭や肛門にも感染することがあります。
⑴原因
クラミジアの原因となるクラミジア・トラコマチスは、ヒトの細胞内に寄生する細菌です。性行為によって感染し、感染者の粘膜や分泌物に触れることで感染する可能性があります。ただし、性行為以外の感染経路として、母親から子どもへの母子感染もまれにあります。
プールや温泉などの水中感染は心配ありません、クラミジアは水中で長時間生存できないためです。
⑵特徴
クラミジアに感染しても、無症状であることが多いです。しかし、症状が出る場合、男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎などの症状が現れます。
・男性の尿道炎
尿道の炎症によって、排尿痛、尿道から膿が出る、頻尿などの症状が現れます。
・女性の子宮頸管炎
子宮頸管の炎症によって、おりものの増加、おりものに血が混じる、性交痛などの症状が現れます。
また、クラミジアは、不妊症や子宮外妊娠などの原因になる可能性があります。
クラミジアは、感染しても無症状であることが多いため、定期的な検診で早期発見・早期治療することが重要です。
2.クラミジアの検査を受けるための手順
クラミジアの検査は、以下の手順で行われます。
⑴検査の予約
まず、性病を専門とする医療機関に電話で予約します。予約の際に、氏名など個人情報と、症状の有無や性行為にかかわる情報を聞かれる場合もあります。
⑵検査の実施
・尿検査
尿検査は、尿道から採取した尿を検査します。尿道炎の症状がある場合は、尿検査でクラミジアの感染を検出することができます。
・膣検査
膣検査は、膣から綿棒で細胞を採取して検査します。子宮頸管炎の症状がある場合は、膣検査でクラミジアの感染を検出することができます。
・咽頭検査
咽頭検査は、口から綿棒で細胞を採取して検査します。咽頭炎の症状がある場合は、咽頭検査でクラミジアの感染を検出することができます。
・肛門検査
肛門検査は、肛門から綿棒で細胞を採取して検査します。肛門炎の症状がある場合は、肛門検査でクラミジアの感染を検出することができます。
検査結果の確認は、2日間で判明します。検査結果が陽性の場合は、抗生物質の服用によって治療を開始します。また、 尿検査は泌尿器科、膣検査は婦人科、咽頭検査は耳鼻科、肛門検査は肛門科を受診する必要があります。
3.クラミジア検査のメリット・デメリット
⑴検査のメリット
・ クラミジアの感染を早期発見・早期治療できる
クラミジアは、無症状であることが多いため、定期的な検診で早期発見・早期治療することが重要です。早期治療することで、不妊症や子宮外妊娠などの重篤な合併症を予防することができます。
・性行為の相手に感染を知らせる機会となる
クラミジアは、性行為によって感染します。検査で陽性となった場合は、性行為の相手にも検査を受けてもらい、感染拡大を防ぐことが大切です。
⑵検査のデメリット
・検査費用がかかる
クラミジア検査は、クラミジア性尿道炎が疑われる場合は公費で検査が受けれラれます。クラミジア性尿道炎が疑われない場合は)自費での検査となります。検査費用は、検査方法や医療機関によって異なりますが、数千円程度かかります。
・検査結果が陽性となった場合、治療が必要となる
クラミジアの治療には、抗生物質の服用が有効です。医師の指示に従い、症状がないからと服薬を止めることなく飲み切ることが重要です。
4.クラミジア予防についてのポイント
・コンドームの正しい使用
クラミジア感染を防ぐためには、性行為時にコンドームを正しく使用することが不可欠です。コンドームは感染リスクを大幅に減少させ、安全な性生活を促進します。
・特定の相手との性行為
特定多数との性行為を避け、特定の相手との関係を築くことがクラミジア感染のリスクを低減させます。信頼できるパートナーとの安全な性生活が予防の基本です。
・定期的な性病検査の受診
クラミジアは無症状で進行することがあるため、定期的な性病検査が重要です。感染の早期発見と適切な治療が、感染拡大を防ぎ、自身とパートナーの健康を守ります。
近年、福岡でも広がりをみせる性感染症はクラミジアだけではありません。クラミジアを含め感染しても無症状のものもあり、検査で早期発見が感染拡大防止の鍵になります。泌尿器科でも気軽に検査は受けることができますので、大切なパートナーのためにも一度検査を受けられることをおすすめします。