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人間ドッグで血尿がでた場合について―福岡薬院ひ尿器科コラム

2024年01月25日

実は人間ドッグで尿検査をすると10%近くの方に尿潜血、つまり血尿が見つかります。

 

肉眼的血尿という肉眼で赤く確認できる場合には、重篤な病気が隠れている可能性があり、早期の再検査と治療が必要です。

尿路結石、急性膀胱炎、前立腺炎などが疑われる場合には痛みや発熱など他の症状も見られます。血尿以外に症状がない場合膀胱がんを一番に疑う必要があります。

 

中高年以降はがん年齢と言われることもあり、尿検査の50歳以上の方に何らかの泌尿器系のがんが見つかる確率が高くなっています。

逆に尿路結石や膀胱炎は50歳未満の若い方に多く発見されています。

喫煙をしているとしていない方と比較すると膀胱がんのリスクが3-4倍上がりますのでご注意ください。

 

肉眼的血尿の場合は、がんリスクもあるため早急に専門医を受診し、精密検査を必ず受けてください。

精密検査の結果、約3割の方には何らかの疾患、例えば腎結石、腎炎(尿管結石、膀胱癌、尿管癌)など発見されます。

 

次に、検査時の尿の色は問題ない場合でも、詳細に尿の成分を検査した結果、血液の成分が混ざっている状態を顕微鏡的血尿と言います。

実は健康診断や人間ドックで行う尿検査では10%近くの方に顕微鏡的血尿が見つかります。多くの場合、無症状で重篤な病気に結び付くことは考えにくいのですが、油断せず、精密検査を受けられることをお勧めします。

経過観察しているうちにがん化する可能性もあるので、あなどれません。

 

精密検査では、尿検査はもとより、超音波検査や採血、膀胱鏡などの検査、さらに詳細な検査が必要になればCTなども使用します。

 

人間ドッグで血尿がでた場合についてお伝えしました。

自覚症状がなくても、人間ドックの医師から再検査を指示された場合は、精密検査をして早めに安心していただきたいと思います。もし、何か病巣が見つかっても早期治療が重要です。まずはお気軽にご相談ください。

 

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