男女にかかわらず泌尿器に痛みが出る場合は、排尿時が多いのではないでしょうか。今回は男性に絞って、痛みの原因などお伝えしていきます。
排尿痛は急性膀胱炎によるものが多く、血尿が見られることもあります。女性に多いのですが男性は尿道が長いので膀胱炎を起こすことはあまりなく、前立腺肥大症などの排尿障害がもともとある場合がおおいです。尿検査のあと、抗生剤を使いほとんどは数日で完治します。
もし、高熱や背中の痛みがある場合は腎盂腎炎の可能性もあります。重症化すると入院治療になりますので放置せず急いで病院を受診してください。
さて、男性特有の病気による排尿痛は、前立腺炎が考えられます。前立腺炎も尿道からの細菌侵入により起こる細菌性前立腺炎がほとんどです。排尿痛の他に、頻尿、残尿感を伴い、膀胱炎と違うところは38度以上の発熱があります)
また、非細菌性前立腺炎という原因がはっきりしない慢性の炎症もあります。
現在考えられている原因としては、仕事や運転、乗り物移動などの長時間の座位などで刺激を受けることが考えられています。治りにくく、再発しやすいのでお気を付けください。
尿道炎でも排尿痛が起こります。クラミジアや淋菌などの性病感染によるものや尿道の粘膜に傷がついて起こるものなどがあります。放置すると尿道狭窄をおこし排尿が困難になる場合もあります。
他には、尿道結石、癌なども痛みを引き起こします。
どの疾患も痛みがあり、日常生活にも支障が出てしまう場合もあります。少しでも痛みがある場合は早めに当院までご相談ください。