子供の場合は排尿器官の発達や排尿習慣ができることで成長とともに解消していきますが、大人の場合は、深刻な病が潜んでいる可能性があります。放置せずに泌尿器科の受診をお願いします。
大人の夜尿症の原因はいくつかあります。
・加齢
・自律神経の乱れ
・睡眠障害
・生活習慣
・過活動膀胱
・前立腺肥大症
・神経性膀胱
・睡眠時無呼吸症候群
・抹消神経障害(糖尿病の合併症)
・腰椎脊柱管狭窄症
このように脊髄にダメージを与えるような疾患だと尿意を感じにくくなるため夜だけでなく日中にも尿漏れを起こす場合もあります。
中年期以降の大人は、生活習慣病や睡眠障害など抱えていらっしゃる方も多いと思います。多様な原因で夜尿症は発症すると考えられるので、決して他人事ではありません。誰でも発症する可能性があります。
では、夜尿症の治療や予防をお伝えしていきます。
・生活習慣の改善
特に良質の睡眠は大切です。寝る前には過剰な水分摂取は控え、アルコールなど利尿作用のある飲料も控えましょう。もちろん運動、食事、規則正しいい生活は大切です。
・原因となる病気や状態をすぐに取り除けない場合もあります。
うまくいかないストレスを解消するため、リラックスする時間や空間を設けたり、
趣味などに打ち込むのもいいと思います。
・泌尿器科の受診
併せて該当する疾患があれば、その専門医を受診し治療します。例えば、糖尿病であれば内科・糖尿内科、腰椎脊柱管狭窄症であれば整形外科などです。
まとめ
大人になっておねしょなんて…と恥ずかしいと感じる方も多いと思います。治療を先送りしても日常生活に支障がでてきたり、外出や宿泊に不安が増すばかりです。
夜尿症は体の異変や病気のサインと真剣にとらえ、早めの対策をして、快適な日常を取り戻しましょう。