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尿が出ない場合でも尿意はあるという症状について-福岡薬院泌尿器科コラム

2023年03月24日

主な原因となる病は、前立腺肥大症と膀胱収縮障害が考えられます。

まれではありますがそれが長期になると腎臓の機能が低下し腎不全になり尿の量が極端に減ることもあります。

 

腎臓で尿が作られ、膀胱にはたまっているが排尿できない状態を尿閉と呼びます。

おしっこの出る仕組みとして、膀胱の収縮で膀胱の出口が開き尿が出るのですが、出口が十分開かず、尿がでないことがあります。

この閉尿の原因の多くが、肥大した前立腺が膀胱の出口をふさぐことで起きます。そのため前立腺肥大症の直接の治療だけでなく、尿閉の予防も視野に入れて対処します。尿閉になった場合で前立腺肥大症が原因の場合は手術も検討します。内視鏡による手術が必要な場合が多いです。

 

膀胱収縮障害は、膀胱の動きを管理する神経が障害を受け尿閉となる状態です。

原因となる疾患が、糖尿病、腰部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、がん手術時の膀胱関連の神経損傷など考えられます。

腎不全が進行すると、老廃物がろ過できず体内にたまってしまいます。倦怠感など全身の症状だけでなく、貧血や骨粗鬆症になる場合もあります。これは、腎臓の働きとして血液を作るホルモンやビタミンDを作るためです。さらに重篤化すると人口透析や腎移植が必要になります。

 

尿がでない状態を放置すると命に係わる尿毒症になるリスクもあり、早急に対処が必要です。尿道からカテーテルを挿入、たまっている尿を排出させます。その後、原因の病気の治療を行います。前立腺肥大症が原因であれば内視鏡の手術、膀胱収縮障害が原因であれば腎機能が改善した後に自分で尿道にカテーテルを挿入する練習をします。 

 

まとめ

尿意はあっても尿がでない場合はご本人もかなりきついと思いますし放置せず早めに泌尿器科へ受診をお願いします。

隠れた病を見つけて、快適な日常を取り戻しましょう

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