30代~40代に多いともいわれていますが、実際は10代~70代と幅広い年齢の患者さんがいらっしゃいます。
主な原因は、前立腺炎や前立腺癌が考えられますが精嚢の病気が見つかることはまずありません。ほとんどの場合痛みはなく、血液の色も鮮血から茶褐色まで出血した時間経過により変わります。
MRI検査までしても原因が特定できることはほとんどなく前立腺癌の否定をすることが重要になります。その他にも、前立腺がんの検査として、直接針をさして行う前立腺生検後に出血が起こる場合もあります。検査前にそういうこともあるのかと知っておいていただけると安心だと思います。
突然の出血は不安になられると思いますが、重篤な疾患が潜んでいる可能性は少なく、前立腺癌の否定をしておけばよいのでPSAという前立腺癌の腫瘍マーカーの採血を行います。
特に治療しなくても自然に軽快することも少なくありません。
まとめ
血が混ざった精液を見るととても不安に感じられるのではないでしょうか。性病ではないのでパートナーに対しても問題はありません。ただし、原因をはっきりさせ、安心していただくためにも前立腺癌の可能性もありますので泌尿器科の専門医を早めに受診されることをお勧めします。