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PSAが高い原因について-福岡薬院泌尿器科コラム

2023年03月15日

まず、PSA値とは、前立腺特異抗原といい、前立腺から生まれるタンパク質分解酵素の値です。精液中に分泌され、ゲル状の精液をサラサラにする働きがあります。その一部が血液中にも入り込むため、健康診断など血液検査をした際に指摘されることがあります。

一般的にはPSA値が4ng/ml以上あると高いと言われ、前立腺がんの疑いが生じます。また、20ng/ml以上になると、かなりリスクが高く、がんの可能性80%以上と言われています。

ただし、PSA値の上昇の原因は他にもあります。前立腺肥大症や前立腺炎などでの病が隠れている場合があります。また、陰部の圧迫など物理的な刺激(長時間の自転車やバイクの運転など)や射精などでも上昇します。

原因が特定できれば治療を慌てなくてよいものもありますが前立腺癌であっても進行が遅いものがほとんどですので治療を慌てる必要はありませんのでまずは精密検査が必要になります。検査内容としては、検尿、超音波、直腸診、PSA検査、MRI検査、などを行い前立腺癌の可能性があれば前立腺生検を行います。がんだけでなく様々な原因が考えられるため、専門医による総合的な判断が必要です。

まとめ

一般的には年齢が高くなるほどPSAの数値は上がります。また、物理的な刺激や前立腺の炎症などの場合もあります。必ずしも「がん」の症状ではありませんが、「がん」だったら…と不安になられるのではないでしょうか。

50歳以上はがんの罹患率も上昇するため、急にPSA値が上昇して、近親者に前立腺がん既往歴がある場合など、何倍にもリスクが高くなりますので、40歳以上の方はぜひ検診をお勧めします。

健康診断などで血液検査をした場合には、PSA値もしっかり確認しましょう。自覚症状はなくても、数値が基準値を上回るようであれば、放置せず、泌尿器の専門医を受診されてください。

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