腎臓の特徴
不調があっても初期には自覚症状がなく肝臓同様、沈黙の臓器と言われています。
そのため、症状が出た時には病状が進んでいる場合が多いので、できるだけ早く受診をお願いいたします。
その際、どのような病院や科を受診してよいか悩まれるところだと思います。腎臓の病気や症状は主に腎臓内科と泌尿器科が治療していくことになります。
腎臓内科受診の場合
基本的には尿潜血、尿蛋白で陽性となった場合まずは泌尿器科を受診していただく場合が多いです。なぜなら腎臓内科を専門で開業している先生が少ないからです。尿蛋白ならタンパク量を測定させていただき、必要に応じて腎臓内科をご紹介します。尿潜血も泌尿器科で異常がないのに尿潜血が持続する場合には腎臓内科をご紹介します。腎臓内科は総合病院にしかありませんので、まずは泌尿器科の受診が必要になります。まずはお気軽に当院にご相談いただければと思います。
泌尿器科の受診が良い場合
尿潜血陽性のみがある場合は泌尿器科受診が良いでしょう。
またそれに排尿時の症状がある場合です。頻尿、尿漏れ、残尿感、尿が出にくい、血尿、白濁尿等の症状を伴う場合です。
原因としては「前立腺肥大、膀胱炎、尿路結石、腎結石、膀胱癌、腎盂尿管がん」などが考えられます。
どちらの科も腎臓の病の治療可能ですが、目安としては、主に腎臓内科では内科的な治療を行い、泌尿器科では手術等外科的治療を行うと思ってください。