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泌尿器の炎症・発熱について-福岡薬院ひ尿器科コラム

2022年12月01日

その発熱、もしかしたら泌尿器に炎症が起こっているかもしれません!

風邪でもない、特に原因に覚えのない高熱はもしかしたら細菌感染など泌尿器に炎症が起こって発熱している可能性があります。

発熱による疾患としては、細菌感染による尿路感染症が考えられます。多くは前立腺炎、急性腎盂腎炎です。膀胱炎、尿道炎で発熱することはありません。尿検査の後、炎症の程度をみるために血液検査を行います。病名が確定すれば抗生物質による治療と安静、水分摂取により多くは回復します。もし重症化し高熱が続く場合等入院治療をすることもあります。実は別の疾患(例えば、前立腺肥大症や尿路結石、糖尿病等)をお持ちの場合は重症化しやすいため特にお気を付けください。

では、男女別に可能性の高い疾患をお伝えしていきます。

女性に多い疾患として、腎盂腎炎が考えられます。発熱の他に左右どちらかの腰背の痛みを伴う場合が多いです。重症化すると入院や点滴治療も考えられます。社会生活や日常生活に支障が出てしまうので症状が軽いうちに受診をご検討ください。


男性の場合は急性前立腺炎、精巣上体炎などが考えられます。発熱の他に排尿痛や頻尿、逆に排尿困難など伴う場合が多いです。精巣上体炎の場合は、精巣の後ろ側に腫れを伴います。

コロナ禍の現在、発熱すると、まずコロナ感染を疑われるのではないでしょうか。発熱外来にてPOR検査を受けられ、陰性の場合は体内で何らかの炎症が起こっていると考えられます。泌尿器感染の可能性もあり、特に尿路感染は再発も多いため、泌尿器科への受診をご検討ください。

受診される場合、予約の電話の際に発熱の状況に加えPCR検査済みなどお伝えいただけるとスムーズに診察ができると思います。

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