092-761-3001
〒810-0022 福岡市中央区薬院2-5-20
平日
9:00-12:30 / 14:00-17:30
土曜
9:00-12:30

前立腺がんの治療を決めるのは難しい!?①

2018年05月10日

手術について

今回は前立腺がんの治療の方法、手術について利点、欠点をご説明いたします。

前立腺がんは悪性度、直腸診、PSA値にてリスク分類をおこないます。
そのリスク分類に伴う治療成績とご本人の社会生活の状況、持病の有無などを合わせて総合的に治療方法を決定していきます。

手術は根治的前立腺摘徐術といい前立腺と精嚢を摘出し尿道と膀胱をつなぎます。手術の種類には開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術があります。
施設にもよりますが7日間~10日間程度の入院が必要になります。
期待余命が10年以上ないと行うことはほとんどなく、日本人男性では77歳までと言われております。

主な利点
前立腺を摘除することにより前立腺生検ではわからなかった前立腺全体の情報がわかります。PSAが0.2ng/ml以上となった場合が前立腺がんの再発となりますが、もし再発した場合でも放射線治療を受けられる可能性があります。(放射線治療後は手術をうけることはできません)。長期成績が良いため年齢が若い方は積極的に適応になります。

主な欠点
・尿失禁
術後すぐほぼ必ず出現しますが骨盤底筋体操という骨盤の筋肉の筋トレをすることにより1年まで回復することができ、90%~95%は問題となるような尿失禁はなくなります。
・性機能障害
前立腺周囲には勃起に関係ある神経が走行していますが、その神経を両側温存で性機能は50%程度、片側温存で20-30%、神経温存なしで0%となります。
・手術中の合併症
直腸損傷、出血、創部感染、リンパ嚢腫、肺塞栓症、膀胱尿道吻合部不全、膀胱尿道吻合部狭窄、腸閉塞、出血に伴う輸血の副作用が起こることがあります。

ロボット支援手術、腹腔鏡手術のほうが傷も小さく侵襲性が低いです。また術中の出血量も少なく、輸血のリスクも下がります。

皆さんいかがでしょうか?主治医の先生にご相談下さい。

お気軽にお問い合わせください。

092-761-3001

受付時間:平日9時〜17時。

一覧に戻る

オンライン診療「クリニクス」