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前立腺癌と運動、男性ホルモンの関係

2017年12月12日

前立腺癌と運動、男性ホルモンの関係

前立腺癌患者さんにおいて、運動が死亡やがん進行のリスクを低下するという報告が複数あります。負荷の強い運動をすると死亡やがん進行のリスクを低下するそうです。

前立腺癌はテストステロン(男性ホルモン)で成長します。運動によりテストステロンが低下するメカニズムは解明されておりますが、それに伴うものと考えられております。

しかし中高年の市民ランナーを対象にてテストステロンを測定すると走行距離が200Km/週を超えると著しくテストステロンが低下しますが、また他の原因も含めて医療機関の受診回数が多いという研究がありました。

テストステロン(男性ホルモン)が低下する病気に加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)があります。LOH症候群の症状として
①性欲、勃起能などの低下
②認知力の低下、疲労感、うつ症状、短気などに伴う気分の変調
③睡眠障害
④筋肉量の減少と内臓脂肪の増加
⑤体毛と皮膚の変化
⑥骨密度低下に伴う

あまり負荷の強い運動をされるかたはこういった症状があるかもしれませんね。
LOH症候群の診断は遊離テストステロンの値で診断し、男性ホルモンの補充療法を行います。

当院には男性更年期外来がありますので、まずは受診されたら良いと思います。

過剰な運動はけがや突然死のリスクを高めますので、前立腺癌患者さんの死亡および進行リスクを低減を目指した運動は少し控えめに、無理をせず行うことが大事ですね。下に運動量の目安を書いておきます。

運動の目安
歩行 100Km程度/週
テニスなどの高負荷な運動 3時間/週
軽いジョギングなど負荷が少ない運動 5時間/週

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