血尿が出たり、尿に違和感を感じたりしていませんか?もしかすると、「膀胱腫瘍=膀胱がん」かもしれません。
「がん」という言葉に不安を感じるかもしれませんが、早期発見・早期治療で日常を取り戻すこともできます。膀胱腫瘍(がん)の主要な治療法である膀胱腫瘍切除術は、内視鏡を使って腫瘍を切除する、患者様の身体的負担が少ない手術です。
この記事では、この手術の費用、入院期間、そして具体的な流れをわかりやすく解説します。「膀胱腫瘍=膀胱がん」(膀胱がん)を乗り越え、健康な毎日を取り戻すために、まずは正しい知識を身につけることから始めましょう。私たちは、あなたの健康な未来を全力でサポートします。
1.膀胱腫瘍(膀胱がん)の治療法:(経尿道的)膀胱腫瘍切除術の重要性
膀胱がんの初期治療として、最も広く行われているのが(経尿道的)膀胱腫瘍切除術(TURBT)です。この手術は、単に膀胱の腫瘍を取り除くことだけが目的ではありません。
尿道から細い内視鏡を挿入し、電気メスで腫瘍を削り取るように切除することで、患者様の身体への負担を最小限に抑えながら、治療を進められます。この手術は、膀胱の内部を直接目で確認しながら行えるため、腫瘍を正確に除去できます。
しかし、TURBTの真の重要性は、その後の治療方針を決定する上で不可欠な情報を得ることにあります。
切除された腫瘍組織は、すぐに病理検査に回されます。この検査によって、がんの悪性度(顔つき)や、膀胱の壁にどのくらい深く浸潤しているか(深達度)を正確に診断できます。
もし、がんが膀胱の表面に留まっている場合は、TURBTとそれに続く膀胱内への薬物注入で治療が完結することがほとんどです。一方、がんが膀胱の筋肉層まで深く浸潤している場合は、膀胱全摘術が必要になります。全身状から手術が難しい場合は化学療法・放射線療法といった集学的な治療が必要となります。
このように、TURBTは治療と診断の両面において、膀胱がん治療の根幹をなす重要な手術なのです。
2.(経尿道的)膀胱腫瘍切除術の費用、入院期間、手術の流れ
(経尿道的)膀胱腫瘍切除術(TURBT)を受ける際、多くの患者様が費用や入院期間、手術の流れについて不安を感じられるものです。ここでは、その不安を取り除けるように具体的に解説します。
まず、費用についてです。(経尿道的)膀胱腫瘍切除術は公的医療保険が適用されるため、自己負担額は年齢や所得に応じて決まります。さらに、高額療養費制度を利用すれば、ひと月の医療費が自己負担の上限額を超えた分は払い戻されるため、一定金額以上の負担はありません。ただし、具体的な自己負担額は、入院日数や手術内容によって変動するので、事前に病院の医療相談窓口などで確認することが重要です。
次に、入院期間と手術の流れです。入院期間は、一般的に1週間程度です。
手術の流れ
麻酔:全身麻酔または下半身麻酔(腰椎麻酔)で行います。
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内視鏡挿入:麻酔が効いた後、尿道から内視鏡を挿入し、膀胱内をモニターで確認します。
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腫瘍切除:内視鏡の先端にある電気メスで、腫瘍を丁寧に削り取ります。
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カテーテル留置:手術後、出血を止めるため、尿道に細い管(カテーテル)を数日間留置します。
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退院:術後の血尿の状態をみてカテーテルを抜いて、自力で排尿できることを確認してから退院となります。
このように、(経尿道的)膀胱腫瘍切除術は身体への負担が少なく、比較的スムーズな流れで治療が進められます。
3.(経尿道的)膀胱腫瘍切除術で早期の健康回復を実現した事例
(経尿道的)膀胱腫瘍切除術(TURBT)は、膀胱がんの早期発見と治療において、患者様の負担を最小限に抑え、早期回復を可能にする非常に有効な手段です。ここでは、実際に当院でTURBTを受け、健康を取り戻した患者さまの事例をご紹介します。
ある60代の男性Cさんは、ごくわずかな血尿を自覚し、不安を感じて当院を受診されました。精密検査を行った結果、膀胱内に早期のがんが発見されました。幸いなことに、発見が早かったため、手術による治療が可能と判断され、TURBTを行うことになりました。
手術は無事に成功し、腫瘍は完全に切除されました。手術後に切除した組織を詳しく調べたところ、がんの悪性度は低く、膀胱の筋肉層まで深く浸潤していないことが確認され、Cさんは追加の治療を必要とせず、短期間で退院できることになりました。
退院後、Cさんは定期的な経過観察に移行し、以前と変わらない健康的な生活を送っていらっしゃいます。血尿の再発もなく、趣味の旅行やゴルフを心から楽しんでいるとのことです。
この事例が示すように、膀胱がんの治療において、早期発見と適切なTURBTは、患者様の心身への負担を最小限に抑え、早期の社会復帰を可能にします。もし、血尿や排尿時の違和感など、気になる症状があれば、決して一人で悩まずに、すぐに専門医に相談することが、ご自身の健康と安心を守るための第一歩となります。
4.(経尿道的)膀胱腫瘍切除術は怖くない
私は、泌尿器科の専門医として、(経尿道的)膀胱腫瘍切除術を通じて、患者様の膀胱がんを正確に診断し、最善の治療を提供することに尽力しています。この手術が、単なる治療ではなく、患者様が安心して前向きに治療に臨み、健康を取り戻した最高の未来への第一歩となることを心から願っています。
がんという病気は、大きな不安を伴います。しかし、不安を一人で抱え込む必要はありません。泌尿器の専門医が最新の技術で、その症状、その病原と戦います。
「もしや?」と思った時こそ、泌尿器科を受診する最適なタイミングです。早めの受診を心掛け、一日も早い回復を目指しましょう!



