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福岡の泌尿器科が警鐘!男性の膀胱炎、その現実―福岡薬院ひ尿器科コラム

2025年07月05日

「膀胱炎?それは女性がかかる病気でしょう?」そう思われている男性は、福岡にも少なくないかもしれません。確かに、体の構造上、膀胱炎は女性に圧倒的に多い疾患です。しかし、私たち泌尿器科医は、男性の膀胱炎も決して稀ではないこと、そしてその背景には女性とは異なる注意すべき点があることを日々実感しています。この記事では、福岡で診療に携わる泌尿器科医師として、男性にこそ知ってほしい膀胱炎の現実と、その裏に潜む可能性のあるリスクについて警鐘を鳴らし、適切な対処法をお伝えします。あなたの「まさか」が、大切な健康を守るきっかけになるかもしれません。

 

1.男性に膀胱炎?意外な落とし穴とその症状

 

一般的に膀胱炎は、尿道から細菌が侵入し、膀胱内で炎症を起こすことで発症します。女性は尿道が短く、肛門や腟との距離も近いため、細菌が膀胱に到達しやすい環境にあります。一方、男性の尿道は長く、S字にカーブしているため、細菌が膀胱まで侵入しにくい構造になっています。これが、男性が膀胱炎になりにくいとされる主な理由です。

 

しかし、この「なりにくい」という言葉が、時に男性にとっての落とし穴となります。男性でも、特に中高年期以降になると、様々な要因から膀胱炎を発症するケースが増えてくるのです。福岡のような都市部で忙しく働く世代や、生活習慣が変化しやすい環境も無関係ではありません。症状としては、排尿時の痛みや焼けるような感覚、トイレが近くなる頻尿、排尿後もすっきりしない残尿感、尿が濁る、時には血尿が出るといったものが挙げられます。これらの症状は女性の膀胱炎と共通する部分も多いのですが、男性の場合、その背景に特有の原因が隠れていることが多いのです。

 

2.男性膀胱炎、その裏に潜むものとは何か

 

男性が膀胱炎と診断された場合、私たちは「なぜ膀胱炎になったのか?」その原因を慎重に探る必要があります。なぜなら、多くの場合、背景に何らかの基礎疾患や尿路の異常が隠れている可能性が高いからです。

 

最も一般的な原因の一つが「前立腺肥大症」です。加齢とともに前立腺が大きくなると尿道を圧迫し、尿の出が悪くなります。その結果、膀胱内に尿が残りやすくなり(残尿)、細菌が繁殖する温床となってしまうのです。また、糖尿病や脳血管障害、脊髄損傷などによる「神経因性膀胱」も、排尿コントロールがうまくいかず残尿が増えるため、膀胱炎を引き起こしやすくなります。

 

その他、尿路に結石がある「尿路結石症」では、膀胱の近くまで尿管結石が下降してくると膀胱炎症状である排尿時痛、残尿感、頻尿、排尿困難などの症状が出現する場合もあります。長期間にわたり尿道カテーテルを留置している方も、カテーテルを介して細菌が侵入しやすいため注意が必要です。さらに、加齢や他の疾患治療による免疫力の低下も、細菌に対する抵抗力を弱め、膀胱炎を発症しやすくする要因となり得ます。このように、男性の膀胱炎は、単なる細菌感染として片付けられない複雑な背景を持っていることが多いのです。

 

3.放置は禁物!泌尿器科での適切な検査と治療

 

もし、排尿時の違和感や頻尿といった膀胱炎を疑う症状が現れたら、決して自己判断したり、市販薬で様子を見たりせず、速やかに泌尿器科を受診してください。特に男性の場合、原因の特定が治療の鍵となります。

 

泌尿器科では、まず詳しい問診と尿検査(尿中の細菌や白血球、赤血球の有無などを調べます)を行います。必要に応じて、血液検査で炎症の程度や腎機能を確認したり、超音波検査で膀胱や前立腺の状態、残尿の量などを評価したりします。原因をさらに詳しく調べるために、尿の勢いを測定する尿流量測定検査や、膀胱鏡検査(内視鏡で膀胱内を直接観察する検査)、CT検査などが行われることもあります。

 

治療は、原因によって異なります。細菌感染が確認されれば、適切な抗菌薬を一定期間服用します。前立腺肥大症が背景にあれば、その治療(お薬による治療や、場合によっては手術)も並行して行わなければ、膀胱炎を繰り返すことになりかねません。尿路結石があれば、その治療も必要です。神経因性膀胱の場合は、排尿管理の指導や薬物療法が行われます。膀胱炎の治療が遅れたり、不適切だったりすると、炎症が腎臓にまで及んで腎盂腎炎を引き起こしたり、高熱がでたり、最悪の場合は細菌が血液中に入り込んで敗血症という重篤な状態に至るリスクもあります。

 

4.福岡の男性へ、ためらわずに早期受診を

 

男性の膀胱炎は、女性の場合と比べてその背景が複雑であり、注意すべき点が多いことをご理解いただけたでしょうか。「たかが膀胱炎」と軽視せず、「歳のせいだから」「疲れが出ただけだろう」と自己判断するのは非常に危険です。

 

福岡にお住まいの男性で、排尿に関する気になる症状があれば、ためらわずに泌尿器科専門医にご相談ください。早期に原因を特定し、適切な治療を開始することが、合併症を防ぎ、QOL(生活の質)を維持し、ひいては健康寿命を延ばすことにつながります。

かかりつけ医がいらっしゃる場合は、まずそちらで相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらうのも良いでしょう。

あなたの勇気ある一歩が、ご自身の健康を守るための最も確実な方法です。

 

 

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