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ABOUT US
平成 24年 8月より前立腺肥大症の新しい手術療法(経尿道的レーザー前立腺蒸散術 PVP)を開始しました。アメリカ・メディカル・システム社製の「グリーンライトレーザー」システムを導入し、高出力 (最大120W) の特殊な波長 (532nm) の緑色のレーザーで肥大した前立腺を「蒸散」する(蒸発させる)という方法です。
前立腺肥大症とは尿道周囲を取り囲む前立腺が大きくなり尿道が狭くなります。尿の勢いがなく出にくい、排尿後に残尿感、夜中の排尿回数が増えるという症状があらわれる男性特有の病気です。
前立腺肥大症も軽症のうちは薬物治療が有効です。薬物療法で症状が十分に改善
されない場合や前立腺が大きい場合には手術の適応となります。前立腺肥大症の
手術では、経尿道的前立腺切除術(TURP)が今まで一般的ですが、これは尿道か
ら内視鏡を挿入して肥大した前立腺組織を電気メスで切除するという方法です。
しかし手術による出血などのリスクがあります。低侵襲治療の中で、現在注目さ
れているのが経尿道的レーザー前立腺蒸散術(PVP)です。この手術療法は先
にあげた合併症を起こす可能性が低いという特長があります。
PVPとは、内視鏡(膀胱鏡)を用いて、特殊なレーザーを前立腺に照射して蒸散させる手術方法です。このレーザーファイバーから高出力レーザーを照射し、前立腺組織を蒸散させることで尿路のつまり (閉塞) を取り除くという治療法です。前立腺レーザー療法は、副作用が少なく、従来の手術療法である電気メスを用いた経尿道的前立腺切除術(TURP)と同等の有効性が得られます。
ほかの治療法と比べ、前立線レーザー療法は出血量が少なく、尿道カテーテル留置や入院の期間も短く、低侵襲で身体への負担が少ないのが特徴です。これらの利点を生かすことで、これまで治療が出来なかった高齢者や従来の手術が困難であった方にも、比較的安全に手術を受けることが出来るようになりました。
PVPと従来の経尿道的前立腺切除術(TURP)の比較表
PVP | TURP | |
---|---|---|
術後カテーテルの留置期間 | 2〜3日 | 3〜7日 |
入院期間 | 5日間 | 7〜10日間 |
輸血の可能性 | なし | あり |
PVP治療効果
圧迫された尿道
レーザーによる蒸散
PVP後の尿道
経尿道的腎尿管結石破砕術(TUL)は尿管鏡と呼ばれる、胃カメラをさらにずっと細かくしたような細かい尿管鏡を、尿道から膀胱を通って尿管・腎臓の結石があるところまで入れ、レーザーによって細かく破砕し、破砕された結石を内視鏡で取り出すという手術で、おなかをきったりしないで治療ができる方法です。体の中に内視鏡を挿入するため必ず麻酔が必要になります。
当院では腰椎麻酔または全身麻酔で行っております。麻酔がかりますので2〜3日の入院が必要になります。体外衝撃波結石破砕術(ESWL)より有効率が高く、ESWLでは結石を小さくして出しやすくするだけで治療したその日に結石がなくなる事はほどんどないのに対し、TULでは破砕した結石を内視鏡で取り出すため結石のない状態にて手術を終えます。TULでは手術の影響にて一時的な通過障害を予防するために術後2週間、尿管ステント(腎臓から膀胱への細かいチューブ)を入れておくことがあります。
結石が小さく短時間で手術が終了した場合には尿管ステントは不要です。体内に留置した尿管ステントは外来診療にて抜去可能です。
開放性前立腺全摘除術も行っていますが、症例によってはハイフを選択することがあります。
放射線治療や腹腔鏡下前立腺全摘除術などの他の治療が必要な場合、市内の大学病院など連携病院に紹介させていただきます。
ハイフ治療は、身体に傷をつけることなく、前立腺に強力な超音波を照射して、ガンの病巣を熱凝固・壊死させる新しい治療方法です。
現在、癌が前立腺内にとどまっている早期前立腺癌に対して行われる治療の中では、標準的治療として用いられる開腹手術(根治的前立腺摘出手術)と同等の治療効果をあげることができる方法です。
ただし、治療前のPSAが高い人(例えば20ng/ml以上)では治療効果が低下するようです。
PSAの経過をみながら、繰り返し治療も可能です。
〈 適応基準 〉
・限局性前立腺癌
(ガンが前立腺内にとどまっており、リンパ節や骨などに転移していない状態)
・術前のPSAが20ng/ml以下の方
・年齢の制限はありません。
※前立腺が大きい方など、事前にホルモン治療や内視鏡手術などを受けていただく場合がございます。
〈 治療効果 〉
すでに国内では、複数の病院や大学等で多くの患者さんがハイフ治療を受けられています。
治療後は、がんの指標であるPSAの値が低くなり、1年後には「約 90%の患者さんに有効である」
とのデータも出ております。
治療前 前立腺部尿道閉塞見られます。
治療直後 組織が熱により変化しています。
治療90日後
組織が消失している様子が
観察できます。
〈 治療後について 〉
ハイフ治療後は、尿道にゴム製の管(バルーンカテーテル)が入ります。(2週間後に抜去となります)
バルーンカテーテルは、留置したままの状態で退院となりますが、シャワーや入浴は可能です。
治療後、14日目に来院していただきバルーンカテーテルを抜去いたします。
尿が出ない場合は、再度バルーンカテーテルを留置するなどの処置を行い経過観察となります。
〈 他治療への変更 〉
ハイフ治療後、根治的前立腺全摘術あるいは放射線治療など、他の治療法への変更は可能です。
この場合は、ご遠慮なく主治医にお伝えください。
〈 治療費のご案内 〉
ハイフ治療は保険診療適応外となりますので、80万円(税別)となります。
膀胱腫瘍に対しまず行われる手術です。麻酔をかけた上で尿道から電気メスのついた内視鏡を挿入し、腫瘍を削り取ります。 削り取った組織を病理検査に提出し、癌かどうか、悪性度、癌の深さが判明します。
結果により、その後の膀胱内注入などの治療方針が決定されます。
手術の結果、癌は筋層まで達していないが、2個以上ある、大きさが3cm異常、悪性度が高い、上皮内癌であるといった条件に合致する場合、再発予防または治療目的に膀胱内に抗癌剤またはBCGを注入するという治療が選択されます。癌の状態や全身状態、年齢などを考慮し適応を検討します。
膀胱癌発見時に転移がある場合、手術を行った後転移が生じた場合などに適応となります。現在代表的な2種類の多剤併用抗癌剤治療(M-VAC、GC)があり、治療暦や患者さんの状態などにより選択しています。方法によっては外来での投与も行っております。
腎盂癌、尿管癌は尿管鏡検査を行い組織採取し診断します。悪性度が低く、単発、腫瘍量が少ないものは内視鏡によるレーザー治療も行っております。開腹腎尿管全摘も行っておりますが腹腔鏡手術が必要な場合には連携病院に紹介させていただきます。
腎癌は大きさ、腫瘍の位置などにより根治的腎摘除術、腎部分切除術が選択されます。腹腔鏡手術、ロボット手術が必要な場合には連携病院に紹介させていただきます。
当院では平成23年4月より、男性更年期障害に対する外来治療を行っています。当院で行う治療は、LOH症候群による男性更年期障害のみ取扱います。つまり、加齢による男性ホルモン低下に起因する臓器機能低下を、それを補充することで、よりよい生活を取り戻そうという理念に基づいて治療を行うというものです。
初診時はフリーテストステロンという男性ホルモンの低下があるか血液検査を行います。
※この検査は保険診療です。
フリーテストステロンが低下していることが証明されれば、治療に入ることになりますが、保険診療が出来ない薬を使用することになりますので、自費診療になります。
どれくらいの費用がかかるかについては具体的に前もって説明いたしますので、遠慮なくお尋ねください。