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泌尿器科医が教える!陰茎のしこりに関するQ&A―福岡薬院ひ尿器科コラム

2024年11月30日

陰茎にしこりを感じると、不安を覚える方も多いでしょう。このようなしこりは、性感染症や皮膚疾患、腫瘍などさまざまな原因が考えられます。特に自己判断での対応は危険で、正確な診断と適切な治療を受けることが大切です。この記事では、泌尿器科医が陰茎にしこりができる原因と対処法について解説します。しこりを見つけたときにすぐに医療機関での診察を受けることが、早期回復の鍵となります。陰茎のしこりについての知識を深め、健康管理に役立てましょう。

 

  1. 陰茎のしこりってなに?

 

  • 陰茎のしこりとは?

陰茎にできるしこりとは、触ると硬さを感じる小さなできものや、皮膚の下に異常な形状の腫れを感じるものを指します。こうしたしこりは、サイズや形状、硬さ、さらには痛みの有無などによって様々な種類があります。外観では目立たないものから、明らかに腫れているものまでありますが、しこりの性質はさまざまであり、原因によって異なります。

 

  • 陰茎のしこりの原因

陰茎のしこりには、いくつかの代表的な原因が考えられます。

 

– 性感染症(STD) 

  性感染症が原因でしこりが発生することがあります。尖圭コンジローマ(性器いぼ)や梅毒などは、陰茎にしこりやイボができる典型的な感染症です。これらの感染症は、性行為によって広がるため、パートナーとの感染リスクが伴う場合もあります。

 

– 皮膚の病気

  尋常性疣贅(いぼ)や毛嚢炎(毛根の炎症)など、皮膚に関わる疾患も陰茎にしこりを作ることがあります。毛嚢炎は痛みや腫れを伴うことが多く、特に毛が密集している部分で炎症が起こるため、適切な処置が必要です。

 

– 腫瘍

  まれに、陰茎に腫瘍が発生することもあります。陰茎がんや皮下腫瘍は放置すると深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早期に泌尿器科を受診して適切な診断を受けることが重要です。

 

 

  1. 陰茎のしこりを見つけた時の対処法

⑴自己診断は危険

陰茎にしこりを見つけた場合、自己判断での処置や放置はやめましょう。性感染症や皮膚疾患、さらには腫瘍など、症状や原因が幅広いため、泌尿器科での専門医による診察が必要です。特に腫瘍性のしこりが疑われる場合、早期の発見と治療が予後に大きな影響を与えます。

 

  • 泌尿器科での検査

泌尿器科で行われる検査では、しこりの状態や原因を見極めるための視診や触診が行われ、必要に応じてさらに詳しい検査が実施されます。

 

– 視診

  しこりの大きさや形、色などの見た目の特徴を観察します。性感染症や皮膚疾患の場合、視診で特徴的な症状が確認されることが多いです。

 

– 触診

  しこりの硬さや痛みの有無、移動性などを調べるために触診が行われます。しこりがどの層にあるかや、硬さによっても診断が分かれることがあるため、詳細な触診が行われます。

 

– 細胞診

腫瘍が疑われる場合、しこりの一部を採取して顕微鏡で細胞を調べます。性感染症やがんなどの診断には、この細胞診が有効です。

 

– 生検 

  腫瘍が疑われる際には、しこりの一部を切除して組織を詳しく調べる「生検」を行うこともあります。この検査によって、腫瘍が悪性か良性かを判断することができます。

 

 

 

  1. 陰茎のしこりの治療

 

  • 治療法

陰茎のしこりの治療法は、しこりの原因に応じて異なります。適切な治療を受けるためには、正確な診断が必要です。

 

– 薬物療法

  性感染症によるしこりの場合、抗生物質や抗ウイルス薬による治療が行われます。性感染症の場合は早期に治療を開始することが予後に影響を与えるため、処方された薬を指示通りに服用しましょう。

 

– 外科療法 

  腫瘍や大きなしこりがある場合、手術で切除することが検討されます。手術は、悪性腫瘍が疑われる場合や、日常生活に支障をきたす大きなしこりがある場合に行われます。

 

– その他の治療 

  レーザー治療や冷凍治療(液体窒素による凍結療法)なども、皮膚の病気やウイルス性のしこりに対して行われる治療方法です。特にいぼや良性のしこりの場合には、レーザー治療での除去が効果的です。

 

  • 治療後の注意点

しこりの治療後も、定期的な検診を受けることが重要です。特に性感染症や腫瘍が原因であった場合、再発を防ぐために医師の指示に従い、フォローアップ検診を欠かさず受けましょう。

また、性行為によって感染が広がるリスクがある場合、パートナーと共に検診を受けることも大切です。治療後も陰部の清潔を保ち、異常を感じた場合には早めに再度受診しましょう。

 

【注意】

陰茎のしこりは放置すると悪化する可能性があります。特に腫瘍や感染症が原因の場合、症状が進行することで治療が困難になるケースもありますので、早期の受診と治療を心がけましょう。

 

 

  1. まとめ

陰茎にしこりを感じた場合、その原因は多岐にわたりますが、性感染症や腫瘍など深刻な病気であることも少なくありません。自己判断は避け、早期に泌尿器科で診察を受け、適切な治療を受けることが重要です。

薬院泌尿器科では、陰茎のしこりに関する相談や検査、治療を行っておりますので、気になる症状がある方はご遠慮なくご相談ください。

 

 

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