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尿意があるのに出ない!女性に多い排尿障害の原因と対策―福岡薬院ひ尿器科コラム

2024年11月30日

「トイレに行きたいと感じるのに、いざ用を足そうとすると出にくい…」そんな排尿の悩みを抱えている女性は少なくありません。このような症状は単なる加齢によるものだけでなく、骨盤底筋の低下や膀胱炎、女性ホルモンの変化など、さまざまな要因が関係しています。排尿障害を改善するためには、生活習慣の見直しや筋力トレーニング、時には医師による適切な診断が必要です。この記事では、女性に多い排尿障害の原因と対策について解説しますので、快適な日常を取り戻すための一歩として参考にしてください。

 

  1. 排尿障害の原因を探る

 

  • 女性特有の要因

女性の排尿障害には、女性特有の要因が関わっていることが多く、以下の点を注意する必要があります。

 

-骨盤底筋の低下 

出産や加齢などにより、骨盤を支える筋肉である「骨盤底筋」が弱まることがあります。骨盤底筋の低下によって尿道が支えられなくなり、排尿困難や尿漏れを引き起こすことがあります。特に出産を経験した女性は、この筋肉の損傷が原因で排尿障害を感じることが増えます。

 

– 女性ホルモンの変化

更年期以降は女性ホルモンのエストロゲンが減少し、尿道や膀胱の変形が起こり膀胱炎になりやすかったりとか、尿漏れがでることがあります。

 

  • その他の要因

女性特有の要因以外にも、排尿障害を引き起こす原因にはさまざまなものが考えられます。

 

– 膀胱炎 

尿道から細菌が膀胱に感染して炎症が起こる膀胱炎では、排尿時の痛みや頻尿、残尿感などが主な症状となります。この場合、尿意があっても出にくいと感じることがあります。

 

– 尿路結石

尿中の成分が結晶化して尿路に石を形成する尿路結石は、排尿時に激しい痛みや血尿が生じ、排尿困難を引き起こすこともあります。石が尿路を塞ぐことで、尿が出にくくなるのが特徴です。

 

– 神経性の障害

糖尿病や脊髄の神経に関連する病気が進行すると、膀胱や尿道の神経が損傷し、排尿が思い通りにコントロールできなくなることがあります。

 

– 薬の副作用 

特に精神科の疾患の薬は膀胱の収縮を弱める薬が多いです。高血圧などの治療薬も夜間頻尿の原因になりことがありますがこれらは他科では必要な薬ですので減量などは連携が必要になってきます。

 

 

 

2.排尿障害の症状

 

  • 尿が出にくい

排尿障害の代表的な症状には、「尿が出にくい」という状態があります。具体的には次のような特徴が見られます。

 

– 尿が出始めるまで時間がかかる

  トイレに座ってもなかなか尿が出ず、しばらく待つ必要がある場合があります。

 

– 尿の勢いが弱い

  通常の勢いがなく、少しずつしか出ないことが特徴です。

 

-途中で中断してしまう

  一度尿が出始めても、途中で尿が止まってしまい、再び出すのが難しくなることがあります。

 

– 残尿感がある

  排尿後も膀胱に尿が残っているように感じ、スッキリしないことがあります。

 

  • その他の症状

排尿障害は、尿が出にくい以外にも、以下のような症状を伴うことが多いです。

 

– 頻尿:1日にトイレに行く回数が増えることがあります。

 

– 夜間頻尿:夜中に何度も目が覚め、トイレに行く回数が増えることがあります。

 

– 尿失禁:尿意を感じていないのに、少量の尿が漏れてしまう場合があります。

 

– 排尿:排尿時に痛みを感じることがあり、これは膀胱炎などが原因となる場合が多いです。

 

 

3.排尿障害の対策

 

  • 生活習慣の改善

排尿障害を改善するためには、日常生活での工夫も効果的です。

 

– 水分補給 

適度な水分摂取は大切ですが、就寝前の過度な水分摂取は避けるようにしましょう。水分が過剰でなければ、膀胱が安定し、排尿のリズムが整いやすくなります。

 

– 骨盤底筋体操 

骨盤底筋を鍛えることで、尿漏れや頻尿などの症状が改善する可能性があります。当院では骨盤底筋体操を自動的にする機械を置いておりますのでお困りな際はご相談ください。

 

-食生活の改善 

カフェインやアルコールは膀胱を刺激しやすいため、過剰摂取を避けましょう。また、香辛料の多い食事も控える方が好ましいです。

 

– 便秘の解消 

便秘が続くと腸が膀胱を圧迫し、排尿を妨げることがあります。食物繊維や水分をしっかり摂取し、腸内環境を整えましょう。

 

  • 医師への相談

自分での改善が難しい場合は、早めに医師に相談することが大切です。

 

– 自己診断は避ける 

排尿障害は多くの要因が関わっているため、自己診断で判断するのは危険です。必ず泌尿器科の専門医の診断を受けましょう。

 

– 泌尿器科の受診 

詳しい検査を受けることで、原因を特定し、適切な治療方法を見つけることができます。恥ずかしいと感じる方も多いとは思いますが、勇気をもって医師に相談することが治療の第一歩です。

 

 

  1. まとめ

尿意があるのに尿が出ないといった排尿障害は、女性にとってつらい悩みです。

しかし、原因を理解し適切な対策を取ることで、改善の道が開けます。水分補給や食生活の見直し、骨盤底筋体操といった生活習慣の改善に加え、必要に応じて泌尿器科での診察を受けましょう。

薬院泌尿器科では、女性専用外来も開設し、多くの女性患者様に喜んでいいただいております。一人ひとりの症状に合わせた治療を提供していますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

 

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