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男性の陰部のツーンとした痛みの原因をさぐる―福岡薬院ひ尿器科コラム

2024年10月21日

男性の皆さん、突然の陰部のツーンとした痛みで驚かれたことはありませんか?この痛みは一時的なものから重大な病気のサインまで様々な原因が考えられます。この記事では、男性の陰部のツーンとした痛みの原因について、具体的な疾患や泌尿器科での検査・治療方法を詳しくご紹介します。早期発見と適切な治療が、健康を守るための第一歩です。

 

1.陰部のツーンとした痛みの原因

  • 尿道炎

尿道炎は、尿道に細菌が感染することで起こります。主な症状には、排尿時の痛みや灼熱感、膿のような分泌物などがあります。尿道炎は性感染症が原因となることが多く、特にクラミジアや淋菌やマイコプラズマによる感染が一般的です。クラミジア感染症は、女性の泌尿生殖器系に影響を与え、不妊の原因ともなることがあります。淋菌感染症も、放置すると前立腺や精巣に影響を及ぼす可能性があります。治療は、抗生物質の投与が中心となり、感染が確認された場合はパートナーも同時に治療を受けることが推奨されます。

 

⑵             前立腺炎

前立腺炎は、前立腺に炎症が起こる状態です。急性前立腺炎では、発熱、排尿困難、強い痛みを伴うことがあります。慢性前立腺炎では、陰部の鈍い痛みや違和感、頻尿などが見られます。前立腺炎の原因は細菌感染が多いですが、細菌が原因でない場合もあります。治療には抗生物質や抗炎症薬が用いられ、慢性的な場合は生活習慣の改善も重要です。例えば、長時間座り続けることを避ける、規則正しい排尿を心がける、前立腺を刺激しないようにするなどが挙げられます。

 

⑶             精索静脈瘤

精索静脈瘤は、陰嚢内の静脈が拡張する状態です。多くは無症状ですが、ツーンとした痛みや違和感があります。特に長時間立ち続けた後や運動後に症状が現れることが多いです。精索静脈瘤は、不妊症の原因となることもあり、精子の質に影響を与える可能性があります。治療は、症状が軽度の場合は経過観察、重度の場合は手術が行われます。手術は、静脈を縛って血流を改善する方法が一般的です。

 

⑷             ヘルニア

鼠径ヘルニアは、腹部の一部が鼠径部に突出する状態で、陰部に痛みやツーンとした感覚を引き起こすことがあります。症状が軽度な場合は経過観察が行われますが、重度の場合は外科的手術が必要となります。手術は、突出した部分を腹部内に戻し、弱くなった腹壁を補強する方法で行われます。

 

⑸             その他の原因

・精巣捻転

精巣捻転は、精巣が自らの軸を捻じることで血流が遮断される緊急状態です。急激な痛みと腫れが特徴で、迅速な手術が必要です。放置すると精巣が壊死する恐れがあるため、症状を感じたら直ちに医療機関を受診することが重要です。

 

・精巣上体炎

精巣上体炎は、精巣上体に炎症が生じる状態です。主な原因は細菌感染で、急性の痛みや腫れを引き起こします。抗生物質による治療が必要であり、症状が重い場合は入院治療が行われることもあります。

 

・ 性感染症

ヘルペスは陰部の痛みを伴いますが梅毒は陰部の痛みを伴はないのが特徴です。梅毒は、初期には痛みを伴わない潰瘍や陰部に膨らみがでる初期硬結が現れますが、放置すると全身に広がる恐れがあります。ヘルペスは、痛みを伴う水疱やびらんが特徴で、再発することが多いです。HPVは、陰部にイボを形成することがあります。

 

 

2.泌尿器科での検査と治療

陰部のツーンとした痛みの原因を特定するためには、泌尿器科での専門的な検査が必要です。以下は一般的な検査方法です。

 

・尿検査:感染症や炎症の有無を確認します。尿中の細菌や白血球の数を調べることで、感染の有無を判断します。

 

・血液検査:血液検査にて炎症所見の重症度を判定します。結果によっては入院が必要になる場合もあります。また梅毒の診断も血液検査によって行います。

 

・超音波検査:精巣上体炎、精巣捻転症、精索静脈瘤やヘルニアの有無を確認します。陰嚢内の構造を詳細に観察することで、異常の有無を判断します。

 

治療は原因に応じて異なりますが、一般的には抗生物質や抗炎症薬、手術などが行われます。尿道炎や前立腺炎の場合は、抗生物質の投与が中心となり、症状が改善するまで服用が続けられます。精索静脈瘤やヘルニアの場合は、外科的手術が行われ、術後の経過観察も重要です。

 

 

3.男性の陰部のツーンとした痛みの原因をさぐるのまとめ

男性の陰部のツーンとした痛みは、尿道炎、前立腺炎、精索静脈瘤、鼠径ヘルニア、精巣捻転、精巣上体炎、性感染症など様々な原因が考えられます。これらの疾患は、放置すると症状が悪化し、健康に重大な影響を及ぼす可能性があります。もちろん自己判断で放置しても悪化する可能性が高く危険です。早めに泌尿器科を受診し、原因を突き止め、早期治療につなげましょう。

陰部のツーンとした痛みについてお悩みの方は、ぜひ、薬院泌尿器科医院の公式サイト(URL: https://yakuin-uro.jp/)をご覧いただき、早めの受診をご検討ください。不快な毎日から1日でも早く解放され、健康な日常を取り戻しましょう。

 

 

 

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