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その続く腰痛は泌尿器のサインかも―福岡薬院ひ尿器科コラム

2024年06月13日

腰痛は多くの人が経験する一般的な症状ですが、その原因は様々であり、中には泌尿器系の疾患が隠れている場合もあります。特に、腰痛が持続する場合や、尿の変化、発熱、下腹部の痛みが伴う場合は、腎臓疾患や尿路感染症など、泌尿器系の問題を疑う必要があります。これらの症状を見過ごすことなく、早期に専門の医療機関での診断を受けることが、適切な治療へと繋がり、健康への第一歩となります。今回は、腰痛が単なる筋肉の疲れではなく、泌尿器系のサインになっている事例を紹介します。

 

1.泌尿器由来の腰痛について

 

腰痛は日常生活において多くの人が経験する症状の一つですが、その原因は多岐にわたります。中でも、泌尿器系の疾患が原因で腰痛が発生するケースは少なくありません。特に腎盂腎炎、尿路結石、前立腺炎(急性膀胱炎)がその代表例です。これらの疾患(尿路結石)は腰痛を主な症状として現れることがあり、適切な治療を行わなければ重大な健康問題に発展する恐れがあります。

 

⑴腎盂腎炎と腰痛

腎盂腎炎は、腎臓の感染症の一つであり、急性または慢性の形で発症します。この疾患は、細菌が尿路を通じて腎臓に達し、感染を引き起こすことにより発生します。腰部に鈍痛を感じることが多く、発熱や排尿時の痛みといった他の症状と併発することが一般的です。早期発見と適切な抗生物質による治療が重要です。炎症所見が高ければ入院が必要になる場合もあります。

 

 

・尿路結石の症状としての腰痛

尿路結石は、尿中に存在する塩分やミネラルが結晶化し、結石を形成する疾患です。結石が尿路を通過する際に強い痛みを引き起こすことがあり、特に腰から下腹部にかけての激しい痛みが特徴的です。結石は尿路が通過障害を起こし腎盂内圧が上昇することによって腰部、側腹部、下腹部に激しい痛みが起こるのが特徴的です。この痛みは波のように来ることが多く、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。治療法は結石の大きさや位置によって異なりますが、多くの場合は結石が自然に排出されるのを待つ治療が行われます。

 

・前立腺炎による腰部の不快感

前立腺炎は、前立腺の炎症によって引き起こされる疾患で、主に中高年の男性に見られます。この疾患は、腰部の不快感や圧迫感、排尿時の痛み、頻尿などを引き起こします。慢性的な症状を抱える場合もあり、その場合は長期にわたる治療が必要となることもあります。適切な診断のもと、抗生物質による治療や生活習慣の改善が求められます。

 

・急性膀胱炎による腰部の不快感

理由が判明しておりませんが膀胱炎の関連痛として腰痛がでることがあります。尿管結石と違い激しい痛みではなく鈍痛が生じます。抗生物質にて加療することにより自然と改善していきます。

 

泌尿器系の疾患による腰痛は、その原因が多様であるため、正確な診断が重要です。専門医による適切な検査と治療を受けることで、症状の改善と健康への回復が望めます。自己判断せず、症状が見られたら早めに医療機関を受診することが大切です。 腰痛と発熱を伴っている場合には尿管結石が原因で急性腎盂腎炎を引き起こしている可能性が高くそれが原因でご高齢な方は命を落とす可能性もあります。自己判断されずに症状があれば専門医のいる医療機関の受診をお勧めします。

 

 

 

2.泌尿器系疾患に対する治療と予防

 

泌尿器系疾患は多岐にわたりますが、特に腰痛を引き起こす可能性があるものとしては、腎盂腎炎や腎結石(や尿管結石)が挙げられます。これらの疾患の治療と予防に焦点を当てて、具体的な方法を説明します。

 

⑴腎盂腎炎の治療と予防

腎盂腎炎は、尿路感染症が腎臓にまで達して炎症を引き起こす疾患です。腰痛や発熱、頻尿などの症状が見られます。

 

・治療方法としては、抗生物質の投与になります。 医師は尿検査を行い、感染を引き起こしている細菌に対して効果的な抗生物質を点滴などで処方します。そのため症状によっては、採血により炎症所見が高い場合、入院が必要な場合もあります。また、 感染を洗い流すために、多くの水分を摂取することが推奨されます。

 

 

 

 

⑵腎結石の治療と予防

 

腎結石、尿管結石は、腎臓に固形物が形成される状態で、これが尿路を通過する際に激しい腰痛を引き起こすことがあります。これば尿路の通過障害をきたし腎盂内圧が上がることにより腰痛、側腹部痛、下腹部痛を引き起こします。)

 

・治療方法としては、まずは、水分摂取です。 小さな結石は、多くの水分を摂取することで自然に排出されることがあります。また、結石の成分に応じて、それを溶解させる薬を使用することがあります。ほとんどの結石は溶解する来薬はありません。大きな結石の場合、レーザー破砕術などの手術が必要になることがあります。

 

予防方法としては、バランスの取れた食事、特定の食品の過剰摂取を避け、バランスの取れた食事を心がけます。そして、1日に2リットル程度の水分を摂取し、尿の量を増やすことで結石形成を予防します。定期的な健康診断も有効です。

 

腰痛を引き起こす泌尿器系疾患の治療と予防には、十分な水分摂取やバランスの取れた食事、清潔な生活習慣の維持が重要です。また、定期的な健康診断による早期発見・早期治療が、これらの疾患の管理には不可欠です。

 

長引く腰痛は、単なる筋肉痛ではなく、内臓疾患や泌尿器疾患の可能性があります。腰痛は放置せず、早めに受診をお願いします。

 

 

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