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尿の色が濃い濃尿は、急いで泌尿器へ―福岡薬院ひ尿器科コラム

2024年06月15日

膿尿とは、尿中に膿が混ざる状態を指し、尿路感染症や泌尿器系の疾患のサインであることが多いです。また、尿の色が濃くなる濃尿も、体内の水分が不足している場合や、腎臓などの泌尿器系統に問題がある可能性を示唆しています。これらの症状が見られた場合は、泌尿器科を受診することが重要です。特に、症状が急に現れたり、日常生活に支障をきたす場合は、速やかに専門医の診察を受けることをお勧めします。 今回は膿尿の原因から考えられる病気など解説します。

1.泌尿器と膿尿

 

膿尿は、尿中に膿(白血球や細菌などの混合物)が含まれる状態を指し、多くの場合、泌尿器系の感染症が原因で発生します。この症状は、単なる不快感から重大な健康問題の警告サインまで様々な意味を持つことがあります。

 

  • 膿尿の基本知識

 

膿尿は、尿中に膿(白血球と細菌の混合物)が含まれることで、尿が濁る症状を言います。例えば、ある患者様が朝起きた際、トイレで排尿すると、尿がいつもより濁っていることに気づきます。さらに、尿には普段感じないような不快な臭いがします。これらは膿尿の典型的な症状です。

 

膿尿の最も一般的な原因は、尿路感染症にあります。尿路感染症は、尿路のどこかに細菌が侵入し、炎症を引き起こすことで生じます。この中で、特に膀胱炎、尿道炎、腎盂腎炎は膿尿の原因として頻繁に見られます。膀胱炎では、膀胱の内壁が細菌によって感染し、炎症を起こします。尿道炎は、尿道内に細菌が侵入し炎症を引き起こす病気です。そして、腎盂腎炎は、腎臓の腎盂(尿を一時的に貯める場所)と腎臓自体が細菌に感染して炎症を起こす状態を指します。

 

また、性病が膿尿の原因となることもあります。性病の中でも、クラミジアや淋病は尿道に感染し、膿尿を引き起こすことが知られています。これらの性病は、性行為を通じて感染することが多く、適切な治療を受けない場合、膿尿だけでなく、他の多くの健康問題を引き起こす可能性があります。性病の中でも淋菌性尿道炎は膿尿を引き起こすことが多いですがクラミジア性、マイコプラズマ性尿道炎では膿尿を引き起こすことはあまりありません。放置すると陰嚢が腫れる精巣上体炎になる可能性もあり入院が必要になることもありますので早めの受診をお勧めします。

 

膿尿は、単に不快な症状を引き起こすだけでなく、体内の感染が進行している可能性を示しています。膿尿を発見した際は、尿路感染症や性病など、潜在的な原因を特定し治療するために、迅速に医師の診察を受けることが大切です。適切な診断と治療により、症状の改善と健康への回復が期待できます。

 

 

2.膿尿の診断方法

 

尿がいつもより濁っていたり、段感じないような不快な臭いがした時には、早めに泌尿器科を受診下ください。まずは検査をして、その原因を突き止めます。尿検査は基本ですが、その他にもいくつか検査をする場合があります。

 

・尿検査による膿尿の確認

尿検査は膿尿の診断において最も基本的な方法です。尿の見た目、匂い、細菌の有無などを調べ、感染症の証拠を探ります。

 

・画像診断による泌尿器系の評価

膿尿が持続する場合は超音波検査やCTスキャンなどの画像診断を通じて、泌尿器系の構造的な異常や結石、腫瘍などを評価します。

 

・細菌培養による感染症の特定

尿中の細菌を培養し、どの種類の細菌が感染を引き起こしているかを特定します。これにより、適切な抗生物質の選択が可能になります。この細菌培養による感染症の特定にかかる時間は、一般的に24〜48時間程度と言われています。しかし、細菌の種類の特定、さらに抗生物質に対する感受性を確認するテストなど、全体のプロセスで結果を得るまでには、2日から4日程度かかる場合が多いです。

 

 

受診したその日に病気の診断がつき、治療を始める場合ももちろんありますが、細菌感染で特定できない場合など、特に性病検査をした場合などは数日(2日間)かかる旨はご理解ください。

 

 

3. 膿尿の治療方法

 

膿尿の治療方法は、主に感染の原因となっている細菌を排除することに焦点を当てます。以下に、具体例を交えながら詳しく説明します。

 

・抗生物質の投与: 細菌培養と感受性試験の結果に基づいて、医師は患者に最も効果的な抗生物質を選択します。例えば、膀胱炎が原因で膿尿が発生している場合、エシェリキア・コリ(E. coli)が一般的な原因菌であるため、その感受性に基づいた抗生物質が選ばれます。抗生物質の投与 まずは膀胱炎、尿道炎、急性腎盂腎炎、急性前立腺炎、急性精巣上体炎の場合は一般的に第一選択薬を内服していただきます。急性腎盂腎炎、急性前立腺炎、急性精巣上体炎の場合は採血をし炎症所見が高ければ入院が必要になる場合もございます。また細菌培養と薬剤感受性結果がでて症状の改善がない、膿尿が持続している場合などは抗生物質の変更を行っていきます。

 

・十分な水分摂取: 水分を多く摂取することで、尿路を通じて細菌を体外に洗い流す効果が期待できます。患者には1日に2リットル以上の水分摂取が推奨されることが多いです。

 

・症状に応じた追加治療: 腎盂腎炎、急性前立腺炎、急性精巣上体炎などのより深刻な感染が原因である場合、より長期間の抗生物質治療や、場合によっては入院治療が必要となることがあります。この場合で炎症所見が高ければ抗生物質を点滴でする必要がありますので入院が必要になる場合があります。

 

 

原因としては、尿路感染症が多いものの、性病や腎臓の病気が隠れていることも考えられます。膿尿の治療は自己判断で行うのではなく、適切な診断と治療計画のもと、医師の指導に従うことです。

 

 

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